万夜一夜 おまけ
注意!
本リプレイでは誰も選ばなかった入れ替わりENDです。
二西碧の人がKPをしたときのセッションになります。
あくまでおまけなのでイラストはありません。
【探索者紹介:壊世森護(かいせしんご)】
文明の利器を嫌い、自然を愛する少年。
大切な人である日和ちゃんに片思いしている。
アメリカ旅行の終わりに告白するつもりだった。
最終決戦で特定のものに執着する狂気になっている。
【大切な人:空野日和(そらのひより)】
空飛ぶことを夢見る森ガール。
相棒のひよこといつも一緒だが、
飛行機に乗せれなかったので今回ひよこはお留守番。
【KP】
森護くんは何に固執しますか?
【壊世森護】
日和ちゃんは今日本かぁ。
何とかして日本に帰ろうとする。
【KP】
狂気中に日和ちゃんたちが乗る飛行機が
到着することにしてもいいよ。
実はあの飛行機が飛んでくる直前の出来事だったのだ!
【壊世森護】
おおー!
じゃあそうしよう。勢いがあるうちに!
【KP】
壊世森護さんは無我夢中でダラスの空港へ向かう。
なぜならそこに、あの日和ちゃんが来るからだ。
【壊世森護】
あ、<変装>がある。してもいいですか?
【KP】
いいですよ。
<変装>
壊世森護 41>37○
【KP】
では、あのときと同じく飛行機は飛び立った。
日和ちゃん、そして過去のあなたが乗った飛行機だ。
雪山の上空も飛行機は何事も無く飛んでいく。
平和に、青空を飛んでいく。
飛行機は無事にダラスへと到着した。
【KP】
あなたは、空港で待っていることだろう。
少しすると、ゲートを越えて出てくる人がいる。
ああ、日和ちゃんだ。
50年以上追い求めて来た本物の日和ちゃんが
そこにいる。
【KP】
彼女は旅行用の大きな荷物を持ち、
笑顔で隣にいる誰かに語りかけている。
そこにいるのは紛れもなく、自分だ。
彼も大きな荷物を抱え、少しそわそわしながら
日和ちゃんの隣にいる。
【KP】
あなたは50年前のことを覚えているだろうか。
50年前のあなたは、この旅行が終わったら
日和ちゃんに告白をしようと心に決めていた。
【KP】
そのような、少し浮かれた気持ちに包まれた
あなたがやってきたのだ。
【壊世森護】
いろいろ憎たらしいな(笑)
全てが憎い! 何も知らないお前が!
【KP】
今、あなたの大切な人の隣にいるのは過去の自分だ。
過去の自分が、邪魔だ。
彼女の隣にいるべきはこの自分なのだ。
現実世界では少ししか時が流れていない。
過去の自分に成り代わってもバレることは無いだろう。
では、どうしますか?
【壊世森護】
とりあえず引き離さないといけないからなー。
【KP】
少しトイレに行くとかでもいいよ。
日和ちゃんとの旅行に緊張してトイレに行くとか。
自分自身なのだから、行動パターンは
わかりきっていることでしょう。
【KP】
では、過去のあなたが日和ちゃんと離れ、
トイレへ入っていく。
そして変装したあなたが後ろをついて行く。
もうすることは1つしか無い。
【KP】
1d3MPと1d10SANです。
そして、POW対抗に打ち勝つ必要があります。
失敗してもSAN値は失われます。
【KP】
過去の自分のPOWの値。
つまり成功率は40%だ。
まず代償を支払おう。一応MPも振ってください。
<MP消費>
壊世森護 1d3→1
<SAN消費>
壊世森護 1d10→9
【KP】
正気を失うねぇ……。
ここでの狂気ロールは割愛しましょう。
では、あなたは過去の自分に近づき呪文をかける。
<<復活>>
壊世森護 40>01○クリティカル!
【KP】
では、あなたは彼に呪文をかける。
最後の一瞬、あなたを見つめた気がした。
その目が何を思っているのか、少し狂ってしまった
あなたにはわからないかもしれない。
【KP】
さあ! あなたは居場所を手に入れた。
彼女の隣に立つ権利を!
このまま彼女の隣に行くだけでいい。
トイレから帰った振りをするだけでいい。
【KP】
あなたは大切な人の隣にいるために、
数万の夜を越えたのです。
平和な一夜を過ごしただけのあなたに、
場所を取られていいはずが無い。
あなたは荷物を持ち、意気揚々と彼女の下へ戻ります。
彼女は笑顔であなたのことを待っています。
【KP】
50年の、数万の夜の重みがある『お待たせ』だね……。
【空野日和】
「あれ? ちょっと疲れちゃってる?
やっぱり飛行機で疲れたかな?」
【KP】
と、心配そうにあなたのことを見つめてきます。
あなたはいろいろなものをすり減らしてきた、
彼女のために。
【KP】
今、あなたが求めて止まないのは彼女だけなのです。
だからあなたにとってこれは、
とても幸せなことなのでしょう。
彼女にとってそうであるかは、別の話として……。
【KP】
これにて、シナリオ終了です。
お疲れさまでしたーー!!
雑記
本シナリオを執筆した経緯などを語るだけの場です