埒外の世界 part10
あなたたちは煌々とした階段を下っていく。
真っ黒なカビが繁殖しており、空気も悪い。
やがて開かれた空間に出る。
そこは細長い通路が二手に分かれていた。
※配布資料に添付されていたものを引用
どっちから降りてきた?
右からです。
じゃあ左がワインセラーに繋がってるのか……。
探索まだまだあるじゃないですかやだー。
こわーい。
こわーい。
BGMが最終決戦感すごいんだけど。*1
まあそろそろ最後だろうしな。
じゃあまず部屋2。
【部屋2】
通路も明るかったが、部屋2は特にまばゆい光に照らされた空間である。
光源は部屋の壁や床に配置された、無数の蝋燭によるものだ。
さながら百物語というような光景である。
蝋燭の長さを見るに、火が灯されたのは数時間前といったところだろうか。
光にあふれた室内だが、部屋の中間付近から先が鉄格子によって仕切られている。
映画等でよく見る『地下牢』のようになっており、鉄格子には赤い錆がこびりついている。
鉄格子の一部は扉になっているが、大きな錠前が取り付けられており開きそうにない。
牢屋の奥には幾つかの長方形の木箱が乱雑に積み重なっており、
その陰からすすり泣くような女の声が聞こえてくる。
「だ、誰……? 誰なの……?」
それは聞き間違える筈もない。
声の主は木賀想その人であった。
「想姉ちゃん! 僕だよ!
碧だよ! 無事だったんだね!」
想は火を灯した何本もの蝋燭と、牢屋の鍵であろう古めかしい鍵を大事そうに握りしめながら、あなた達の前に姿を現した。
顔は憔悴しきっており、瞳には深い恐怖の色が刻み込まれていた。しかし、あなた達を見ると、心底安心したという風な表情へ変わる。
「碧くん、廻、無事だったのね!
本当に良かった! もう大丈夫!
地下室は私が明るくしておいたの!」
「じっと朝を待っていれば、もう大丈夫だよ……。
うふふ、そうよ、ここは安全なの……」
怖くね?
暗所恐怖症か何かにかかってそう。
とりあえず何があったのか聞くか。
「ワインを取りに行ったら
地下から変な化け物が出てきたの!」
「でもね! あの化け物は光に弱いみたいだから、
ワインセラーにあったランタンを割って
ワインに火をつけて追い払ったの!」
ど派手!!
そのあと地下に逃げ込んだのか。
「あれはいったい何なの?
想姉ちゃん何か知ってる?」
「わからないけど……
でも、ここにいれば安全だよ!」
ちなみに蝋燭ってあと何時間持ちそうなんですか?
どんどん新しいの設置するから実質無限。
地下室を明るくしたってことは他の部屋も
全部明るくしたってこと?
「全部明るくしました!」
やったぜ。
「木賀さんがどこに行ったか知りませんか?」
「わからないです……。
代父さんを探してるんですか?」
かくかくしかじか。
父親云々の話全部伝える。
「本当のお父さんを代父さんが知ってるかも
しれないんですか?」
「手がかりはあるかもしれない」
<精神分析>していい?
ある条件を満たしてないのでマイナス20%で
お願いします。*2
<精神分析>-20%
二西碧 51>56×
惜しかったから交渉系技能でもいいよ。
「想姉ちゃん、こんなところにいないで一緒に
行こうよ!」
って<説得>します。
<説得>
二西碧 70>63○
では狂気は緩和されていませんが、
とりあえずついてきます。
じゃあ次は1番の部屋に行こう。
【部屋1】
扉に鍵はかかっておらず、中に人もいない。
この部屋は地上にあった本棚よりもずっと古い本棚があり、中央には朽ちかけの古いデスクがある。
本棚にある本もかなり年季が入っており、外国語で書かれたものばかりだ。
中には見たこともない言語や、点字のような謎の記号で書かれた本もある。
調べられるのはデスクと本棚です。
本棚。
まともに読めそうなのは日誌だけです。
大百科並みの分厚さの日誌。
13年前とか5年前とか読みたいね。
一番古いのはいつのもの?
だいたい30年くらい前かな。
13年前の8月18日見たい。
では情報を送ります。
【13年前】
ついにPS細胞の性質を受け継いだサンプルが誕生した。
見た目こそ他のサンプルと大差ないものの、抱き上げた瞬間に組成の違いを把握できた。
環境、素体、投薬……様々な条件を繰り返し調整し続け、遂に発現を確認することができたのだ。
この貴重なサンプルには他の出来損ないとの差異を評して、『違』と名付けた。
違とその素体を確保できた以上、もはや他のサンプルは不要だ。
早々に縁を切れるよう、それぞれ手を回す必要があるだろう。
煩わしさはあるが、今後の研究の進展を考えれば苦にもならない。
素体そのものを利用するよりも、はるかに効率良く、私に従順なPSを培養できるようになる。
明日から早速、素体の解剖実験を開始しよう。
木賀違(きがちがう)?
たぶん違(ちがい)かな?
作者さんがブログで『気違い』って言ってたから。
やっぱり俺の父親死んでるのかな、どうだろ?
解剖実験を始めるとか書いてあるから……。
じゃあ次5年前お願いします。
【5年前】
良くない事態が発生してしまった。
違が逃亡したのだ。
記念すべき日の筈が、とんだ厄日になってしまったものだ。
研究は遅々として進まず、素体も用を成さなくなってしまって早くも3年が過ぎている。
そこに今回の失態だ。
何者かが、私の研究を妨害しているかのようだ。
違はPS細胞の変異もあり回収は難しいかもしれない。
ただ、どうせ単体では生存が困難だろう。
違を失ったのは惜しいが、ここは一度初心に立ち返ってみるべきか。
一度は『出来損ない』だとして切り捨てたサンプルたちを、再び研究してみようではないか。
長い事放置していたが、もしかしたらPSとしての性質が後年になり発現しているかもしれない。
そうと決まれば、何らかの手段を講じて接触を図らねば。
素体を殺害しておいた2人に関しては、簡単に確保できるだろう。
こんなことならば、素体は全て始末しておくべきだったか。
まったく、研究者というものは苦労が絶えない。
素体を殺害しておいた2人ってなんだろ?
姉妹のことじゃない?
あー、なるほどね。
一番最近が見たい。
【最近】
焦燥を感じさせる雑な文字で、文章ではなく箇条書きであることが多くなっている。
「外見、性格の観察、食物……(判別不能)
……では限界がある」
「PS特性を受け継いでいるかどうかは、
やはり『中身』を見るしかない」
「何度も繰り返すのは手間だ。
一度に集めて……(判別不能)」
「記念すべき、『違』の生誕した日……
この日に決行を……(判別不能)」
記念すべき日……。
今日か。
中身を見るってのは?
解剖じゃない?
30年前のも見たいんだけど。
あー、じゃあこれ送ります。
30年前の内容と言うよりは、
その頃の要約って感じです。
【30年前頃の要約】
木賀代は人間を素体として誕生した、自在に姿を変えることができる神話生物『原ショゴス』である。
彼もかつては『春原彰吾(すのはら しょうご)』という名前の普通の人間であったが、魔術の道に踏み込み、やがて命を永らえるために自らを原ショゴスへと変異させてしまった。
原ショゴスとなった彼は、その身体能力、変異能力に耽溺していく。
やがて、人間以上に優れた能力を持つ自分が、人間に化けて生きていることに疑問を抱くようになる。
他に何か日誌について聞きたいことある?
年代にかかわるようなこともうないよね?
ないと思いまーす。
じゃあ次デスク行きましょう。
一冊の本が開かれたままになっています。
まるで誰かが慌てて広げたかのようで、
デスク上のペンなどが押し出されて床に落ちている。
本は古めかしい英語で書かれており、
劣化しているものの読むことはできそうである。
本は手に取る? それともそのまま見る?
とりあえずそのまま見る。
では<英語>が必要なんだけどいくつ持ってる?
75。
それだけあるなら振らなくていいです。
【古めかしい英語の本】
バグ=シャースは、多数の目と口で満たされた不気味な暗黒の塊の姿をしており、それらは何らかの遠い次元からやってくる。
彼等を既存のカテゴリに分類するのは、あまりにも軽薄な考え方だ。
彼等は『オールド・ワンについた寄生体』であり、仮に『溺者』と、そう呼称する。
彼等はともに、最も初期の人間の文明から長い間知られている。
彼等は不実であり信頼できない。
彼等の主な家業は、通常、個人的なスケールにおける死である。
彼等は死が望む結果である場合にだけ、暗黒の次元から呼び出される。
その特性と危険性から、溺者を組織立って崇拝する一団は存在していない。
代わりに、それは容赦のない復讐と殺人を目的とする、孤独な魔術師や狂人によって探し求められる。
バグ=シャースは光を嫌う。
だが完全に追い払うことは叶わない。
彼を真に次元の壁の向こう側へと追放するためには代償が必要となる。
彼の『体を構成するもの』と等しきものを、彼の目の前で代償として捧げなくてはならない。
生け贄となるものは術者自身である必要はないが、屍であってはならない。
部屋を明かりで満たし、代償とするものを銀の刃で切り刻み、高らかに唱えよ。
『死を内包する暗黒よ、大いなるものよ。
小さきものの囁きに耳を傾けよ。
死は望まれる結果に非ず。
ここに等しき代償をもって乞う。
彼方の暗黒の次元へと帰還せよ。
イヴ・クトゥン・アヴレス・バグ=シャース』
なんかすごい詠唱の呪文があるんだけど。
ちゃんと詠唱してね?
ええー……。
高らかに!! 唱えよ!!
かっこよく詠唱しないとな?
なんでこっち見るの?
え? たまたまだよ?
バーナビーさんがこれ読めるのは
特徴【ハーフ】だから母国語扱いってこと?
ううん、このシナリオでは30%以上あれば
読めることになってる。
じゃあ僕も読めるぞ!*3
俺読めないんだけど!*4
<英語>×3に成功すれば読めていいよ。
<英語>×3
砂波一晴 78>12○スペシャル
めっちゃ読めるじゃん。
このページを読んだ人は1d3の正気度を失います。
さらに<<バグ=シャースの放逐>>を習得し、
<クトゥルフ神話>を2%取得します。
<SAN値減少量>
砂波一晴 1d3→2
二西碧 1d3→1
バーナビー 1d3→1
<現在SAN値>
砂波一晴 40→38
二西碧 56→55
バーナビー 46→45
2度目の不定大丈夫?
まあさすがに余裕。
あ、ダメだわ。
48から10減ってるから丁度2度目の不定。
なぜ読んだ(笑)
せっかく読めなかったのに。
みんな読んでるから読みたかった……。
多弁症を再発しようか。
いうことを聞かないマン。
じゃあ<精神分析>するね。
<精神分析>
二西碧 71>86×
ずっとそのままでいてください。
では砂波さん、狂気に陥ったあなたは本をよく見ようとして持ち上げます。
表紙には『CTHAAT AQUADINGEN』というタイトルが書かれている。だが、それ以上に奇妙な特徴があった。ザラザラとした革製と思しき表紙に、びっしりと、水の粒が浮き出しているのだ。それはまるで、『本が汗をかいている』ように見える。
SANチェックです。
他の人は見ちゃったかどうか<目星>しましょう。
千奈は目を瞑ってるのでいいです。
<目星>
二西碧 | 60>66 | × |
バーナビー | 70>04 | ○ | クリティカル! |
木賀廻 | 55>03 | ○ | クリティカル! |
木賀想 | 50>70 | × |
クリティカル2人とかめっちゃ見えてるな。
どんだけ高らかに掲げたんだ。
ではSANチェックどうぞ。
成功0、失敗1d3です。
<SANチェック>
砂波一晴 | 38>62 | × |
バーナビー | 45>68 | × |
木賀廻 | 55>03 | ○ |
<SAN値減少量>
砂波一晴 1d3→3
バーナビー 1d3→2
<現在SAN値>
砂波一晴 38→35
バーナビー 45→43
「バグ=シャースってあいつのことですよね?」
「光を嫌うって書いてありますし!」
「あとは材料とかをどうするかが問題ですね」
他にこの部屋で調べたいことはありますか?
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