埒外の世界 part05




部屋に引きこもってる木賀さんに状況知らせないと。
木賀さんと本条さんの部屋は鍵がかかってるよね?
それでも書斎にもう一回行きたい。
はーい。別行動とかはしない? する?
たぶん単独で行くと思う。
僕は廻姉ちゃんのそばにいる。
では廻はお父さんが心配なので、
砂波さんと同様に書斎に行きます。
じゃあついて行く。
だったら本条さんのほうに千奈と一緒に行く。
想姉ちゃんは今どうしてるんだっけ?
火に巻かれたんだっけか。
ワインセラーに行ってから行方不明。
そっか、まだ死んだかはわからないんだ。
外に出て想姉ちゃんを探したいけど怪物がなぁ。
「車庫に父さんのミニバンがあるから、
 それなら全員乗って、
 怪物を振り切って逃げ出せるかも……」
「よし、それで避難しよう」
「運転できるのは父さんと……もしかしたら
 本条さんも運転できるかもしれません」
バーナビーも運転できるんじゃない?
僕が持ってるのは<運転/バイク>。
じゃあ無理か。




先に書斎の方を処理しましょう。
「木賀さん! 木賀さん!」
って扉をドンドンドンドンします。
反応はないです。
鍵について廻姉ちゃんに聞く。
……ぶち破ったほうが早いとか言わないよね?
「鍵は姉ちゃんが管理してたんだよ……。
 私が悪戯するから隠し場所も変えられちゃった」
緊急事態だからぶち破っていいかな?
扉はすごく頑丈で壊せそうにはないです。
どうしよう。でも木賀さんを見捨てるわけには……。
そもそもここにいるのかな。
その件とは関係ないんだけど、<目星>お願いします。
<目星>

砂波一晴 65>85×
二西碧 60>89×
木賀廻 55>16
なんで廻姉ちゃんのとき成功して
自分のとき成功しないんだろ。*1
今日僕何も成功してない気がする。
「こ、この部屋電気ついてないですけど……
 大丈夫かな」
あーーー。やばそう。
扉は開く?
開けたいなら開ける? いいよ。
ダメそう。
入ってから電気つければいいじゃん。
え……開ける……?
僕はそこにいないからなー。
書斎から客室4までそんな距離ないでしょ!
君も巻き添えだよ!
「『大丈夫かな』ってどういうこと?」
「さっきの化け物って闇っぽくないですか?
 ……怖いです」
相手のホームグラウンドに入りたくないってことか。
そんなことに拘っていたら山の中で生活できない。
山の民なら暗闇を怖がれ。
山は調子乗ったら死ぬじゃん。
確かに。じゃあ慎重に行くか。
部屋の電気ってちょっと開けてパッとつけれる?
わかった開けるのね?
開けたらダメ。今の無し。
スマホのライトでどうにかならないかな。
じゃあライトつけて開けます。
本当にいい?
もうやめよやめよ。
やめよう。
やめよやめよやめよ。
廻とかが『絶対ダメです!!!!!』
って言ってくれたらなー。
本能で危険を察知できるか。
サバイバル!?
じゃあ<サバイバル/山>を使って中が危険かどうか。
………。
無理だな! 今のはちょっとごめんごめんごめん!
砂波さん、無理難題が過ぎるぞ(笑)
ちょ、お前が言い出しっぺじゃん!!
電気消えてるしそもそも書斎にいるのかな?
他の部屋もバーッと探したい気もする。
書斎で物を書くって言ってたのになー。




2人は悩んでるみたいだから、
その間にバーナビーの処理しようか。
こっちも<目星>どうぞ。
<目星>

バーナビー 70>57○
客間4も電気がついていません。
ノックする。
反応はありません。
開く?
開ける?
開きそうかだけ調べたい。
そんなことわかるかな?
鍵の種類による。
じゃあ鍵がかかっていてもドアノブは
回るタイプにしましょう。
押さないとわからないタイプか。
じゃあ諦めて娯楽室の方を見る。
おい入れよ。くそー。
I don't know what you mean.
都合のいいときだけ英語やめろや(笑)
娯楽室は電気がついています。
ポーカーのときからつけっぱなしですね。
じゃあ入る。誰もいない?
誰もいません。<目星>振って。
<目星>

バーナビー 70>25○
【古ぼけた写真】

さきほどポーカーをした辺り、そのテーブルの下に長方形の紙片が落ちている。 拾い上げてみるとそれは古ぼけた写真だった。

写っているのは大人しそうな雰囲気の若い女性で、愁いを帯びた表情をしている。 撮影の日付は13年前の8月18日である。
千奈は写真を見て反応ある?
特に無いです。
じゃあポケットに入れて別のところに行くか。
「ちょ、ちょっと待ってください。
 さっき爆発とかもあったのに木賀さんも本条さんも
 出てこないなんてさすがにおかしいですよ」
「……木賀さんが本棚とかに何か残してないかな
 って思うのでちょっと調べてもいいですか?」
「あの人の性格なら、ちょっとおふざけで普段から
 メモとか残しててもおかしくないと思うし」
あ、はい。調べた方がいいですか。
調べてー!
<図書館>でお願いします。
<図書館>

バーナビー 70>14○スペシャル
今回スペシャルは特になし?
場合によってはあるかも。今回は無し。
ワインセラー燃えてるのに本棚調べるとか
そんな悠長なことできるのかな。
いや、いやでも千奈さんよ。
化け物を見ても動じなかった。
プロよプロ。まあもうダイス振ってるから仕方ない。
千奈さんがこういうときの対処法に
すごく詳しかったことにしとけばいいよ。
『この展開はメモがあるやつだ!』みたいな。
『あの人は日記を書いてるに違いない!』みたいな。
クトゥルフだとみんな日記書いてるからなー。
<図書館>の結果です。
一冊だけTRPGに関係の無い本が紛れ込んでいます。
タイトルは『イルミネーションと庭園』です。
本の間に一枚の紙きれが挟まっている。
メモ書きのようで、
『タチアオイの陰に電源を設置?』
と走り書きされています。
「さすが千奈さん。本当にありましたね」
また、システムのβ版のような文書を発見できます。
その文書の最後のページに、代から想への手紙が添付されていました。
想へ

テストプレイ並びにデータのチェック、お疲れ様。 ウチに来たばかりなのに、色々と手伝わせてしまってすまない。けど、きっとこのゲームは最高のものになるよ、本当にありがとう。

追伸
この家には慣れたかい? もうすぐ一部をリフォームするから、その時には相談に乗ってほしい。想の方が、そういうセンスはあると思うから。

父より
そういえば想姉ちゃんはどこだー!
ワインセラーが燃え尽きたら死体があるかどうか
わかるのにな。
ひどい……。
ごめん……ごめん……。
うえーん。




で、この後どうすればいいんだ。
僕らは館をいろいろ回ってみるから、
暗い部屋に入ってみたら?
やだー。
2つの場所で同時にドア開けてみる?
2か所同時には存在できないだろうから
片方は助かるんじゃない?
そっちはSTRがやばそう。
大丈夫、きっと千奈さんはSTR500くらいある。
だったら書斎のドアをぶち破ってくれ……。
チーム組みなおさなくて大丈夫?
STR配分を考えて。
千奈さんはSTR5000あるから大丈夫。
増えてる!
戦いの中で成長している。





*1引き続き、廻のダイスは二西碧のプレイヤーが振っています