埒外の世界 part12
バーナビーめ、あいつ一抜けしやがって。
一抜けってそれ現世から抜け出してるから。
大丈夫、そういう意味で言った。
では奥に進んだ4人の方です。
扉の先にあるのは館の食堂よりも広い空間だ。
壁の短い蝋燭がぼんやりと空間を照らしている。
物は何もなく、ガランとしている。
部屋の角、その四方の床にはチョークで奇妙な円形の模様が描かれている。
その伽藍堂のような空間の中央に、木賀代が居た。
苦悶の表情を浮かべ、鉄の拘束具に磔にされている。
そして、彼の足下には薄い硝子板のようなものが何枚か置かれている。
硝子板には、原理は不明だが館の内部の映像が監視カメラのように表示されていた。
そのうちの一枚には、地下で本条誠がおぞましい化け物に取り込まれる様が繰り返し映し出されており、
木賀代はその映像を無理矢理見せられているように見える。
映像をあなたたちも見たのでSANチェックどうぞ。
<SANチェック>
砂波一晴 | 32>43 | × |
二西碧 | 54>45 | ○ |
木賀廻 | 38>19 | ○ |
木賀想 | 33>44 | × |
想姉ちゃんSAN値低い。
僕だったら成功だった。
自分を基準にするのやめろや(笑)*1
成功は1、失敗は1d2でいいです。
<SAN値減少量>
砂波一晴 1d2→1
木賀想 1d2→2
<現在SAN値>
砂波一晴 32→31
二西碧 54→53
木賀廻 38→37
木賀想 33→31
木賀代はあなた達に気がつくと、
この拘束を解くように懇願してくる。
その目は血走り怒りに燃えている。
「いったい誰がこんなことを……」
「違だ! 違がやったんだ!」
「拘束を外す前に聞かせてくれ!
俺の父親をどこへやった!」
その問いに木賀代が答える前に、
不意に背後から声がします。
え? 背後?
「どうだ、滑稽なものだろう」
そこにいたのは……
そういえばここにいる人たちみんな初対面ですね。
誰だ(笑)
不慮の事故が起こってしまった……。
そこにいたのは……正体不明の男だった……。
「あの男がどんな存在なのか、
ここに来るまでに概ね把握したのではないか?」
「通常ならば考えられないことではあるが、
それは受け入れるしかない事実だ」
一呼吸おいてから、男は真相を告げる。
「その男は木賀想、木賀廻、今井千奈、本条誠、
砂波一晴……そしてこの私の、父親なのだから」
そう言うと違は指を鳴らす、すると木賀代に変化が起きた。
彼の身体は歪曲し、肉が流動し、自在に形を変えていく。
見知らぬ男の姿になり、あるいは女の姿を取ることもあった。
子供の姿になることもあれば、老人の姿に変じることもあった。
無限の変化の中、ほんの一瞬だけ、砂波一晴は記憶の片隅にある父親の姿を見た……そんな気がした。
だが、そんなことは彼が最終的に変異した姿にくらべれば、驚嘆すべき事象ではなかった。
それは人間の大きな肉片のように見える。
褐色をした出来損ないの胴体のような肉塊で、乳首やへそがある。
筋肉や骨が突き出した細長い隆起、さらには目などの人間の器官らしきものもある。
大きな傷口があるが出血は無く、肉の内部へと続く開口部のようになっている。
心臓や腸などの器官が剥き出しになっているのだ。
全身は震え続けており、規則正しく呼吸し、体は波打っている。
この世のものとは思えない、
醜悪な肉塊を目撃したあなた達はSANチェックです。
成功は1、失敗は1d10。
<SANチェック>
砂波一晴 | 31>34 | × |
二西碧 | 53>23 | ○ |
木賀廻 | 37>02 | ○ |
木賀想 | 31>70 | × |
<SAN値減少量>
砂波一晴 1d10→6
木賀想 1d10→5
<現在SAN値>
砂波一晴 31→25
二西碧 53→52
木賀廻 37→36
木賀想 31→26
一時と不定どっちもだ。
想も不定です。
どっちもだったら不定だけだっけ?
よかったね。
よくはない。
<不定の狂気の種類>
砂波一晴 1d4→3多弁症
木賀想 1d4→3多弁症
「その姿が、木賀代……否、春原彰吾の正体だ」
「『原ショゴス』……太古の偉大なる種族は、
そう呼んでいたらしいがな」
木賀代に気を取られていたあなた達ですが、
違がバーナビーを肩に担いでいることに気づきます。
え!?
千奈は?
腕には『千奈の頭だけ』を抱えています。
え!?!?
あーそれは、……それはダメ
……なんで……もう……もう!!!
バーナビーさん……死んでしまったなあ……。
やってしまったマジで…………。
やってしまったマジで…………。
違は、木賀代が人間に変異できる化け物であること、『人間の雌との交配により同族を増やすこと』を目標に実験を始めたこと、砂波一晴たちは木賀代が実験のためだけに生み出した『神話生物の子供たち』であるということを暴露し始める。
しかし、木賀代の変異は完璧であり、変異している時は人間そのものであった。
故に、砂波一晴をはじめとする5人の子供たちは化け物の特性を受け継ぐことは無かったのである。
だが、青年だけは特別なサンプルであった。彼こそが、木賀代の日誌に記されていた『違』なる存在なのだ。
証拠を見せるために、青年は腕を振るう。すると、青年の腕が褐色の触手になったかと思うと、すぐさま元の人間の腕に戻った。
「おい、そろそろ起きろ!」
と、違はバーナビーを投げ捨てます。
あなたの目の前には千奈の生首があります。
みなさんSANチェックです。
<SANチェック>
砂波一晴 | 25>96 | × |
二西碧 | 52>05 | ○ |
バーナビー | 42>76 | × |
木賀廻 | 36>81 | × |
木賀想 | 26>90 | × |
成功は1、失敗は1d4です。
たった4でいいの?
好きなだけ減らしていいですよ。
じゃあ6。不定。
<SAN値減少量>
砂波一晴 1d4→1
木賀廻 1d4→3
木賀想 1d4→1
<現在SAN値>
砂波一晴 25→24
二西碧 52→51
バーナビー 42→36
木賀廻 36→33
木賀想 26→25
違は父とその実験を憎んでいる。彼は母親を殺めた
木賀代に『完全なる復讐』を果たすために、
子供たちが集まったこの日を選んだのだ。
『完全なる復讐』とは、ただ木賀代を
殺すだけではなく、彼の研究成果をこの世から
全て消し去ることに他ならない。
「お前たちにも、父の特性が発現する可能性がある。
お前達は……いや……私たちは、この世に
存在してはならない」
違は二西碧、バーナビー・ボールドウィンに
向かって次のように言う。
「木賀代の醜悪な正体、おぞましい姿を見ただろう」
「お前たちの名前も過去も私は知らないが、
こんなもののために命を失うべきじゃないはずだ。
今なら門の力でお前たちは外へ逃がしてやろう」
もう俺にはKill You以外の感情が無い。
想姉ちゃんと廻姉ちゃんを殺すってことだよね。
そんなの許せないに決まってるよ。
姉ちゃんたちは今どういう反応してる?
このあとのSANチェックですべて決まります。
うああああああああああ……。
はい……。
違は木賀代に侮蔑を込めた眼差しを向けたあと、
バグ=シャースの召喚を行います。
「私はこの復讐を……最愛の母に捧げよう!!」
「のたうつ『溺者』よ!
我が魂が渇望せしものは、『無価値なる死』!
ここに在る生命を、原初の肉片へと還すがよい!」
「その眼を見開け!!
《大いなるものの招致》!!」
僕は木賀代を助けようという気持ちは一切無いけど、みんなはどう?
積極的に殺したくは無いかな。
俺は殺す。絶対殺す。
違だけじゃなくて?
どっちも殺す。木賀が実験を再開しようとしなければこんなことにはならなかった。
メタ的な話すると、木賀代が死ぬと
車を運転できる人いなくなるけど大丈夫かな。
仮に木賀代を助けないと全滅するとしても殺す。
僕の目的はお姉ちゃんたちが生き残れれば
あとは何でもいいかな。
そのために必要なら殺すし、必要なら助ける。
木賀代を助けようとするならお前らも殺すからな。
光ある空間にも、必ず闇は偏在している。ゆっくりと、だが確実に。闇は凝固を始める。
四方にチョークで書かれた円の、まさしくその線まで忍び寄ってソイツは来た。
多くの口が開いたゼリーのような粘体の壁がきらめき、震えた。
その時無数の奇怪な目がこちらを見た! これがバグ=シャース、溺者、黒きもの、空間を満たすもの……目は……言葉にはできないが、より悪いのは、それらの口であった。
厚く粘着性の唇でしゃぶり、口笛を吹き、口はきらめいて、唾液をたらし、それらの大喰らいの穴からは異界の歌……バグ=シャースの歌の狂気のさえずりを注いだ……!!
バグ=シャースを見たあなた達はSANチェックです。
<SANチェック>
砂波一晴 | 24>13 | ○ |
二西碧 | 51>43 | ○ |
バーナビー | 36>54 | × |
木賀廻 | 33>04 | ○ | クリティカル! |
木賀想 | 25>50 | × |
廻はクリティカルなので最小値の1でいいです。
<SAN値減少量>
砂波一晴 1d6 → 3
二西碧 1d6 → 5
バーナビー 1d20→14
木賀想 1d20→18
狂気の慣れによりバーナビーは12、
想は10の減少量になります。
<現在SAN値>
砂波一晴 24→21
二西碧 51→46
バーナビー 36→24
木賀廻 33→32
木賀想 25→15
あ、廻はぴったり不定です。想も不定です。
俺も不定になった。
僕はあと1で不定。
バーナビーさんの内容を先に決めましょう。
<不定の狂気の内容>
バーナビー 1d4→3多弁症
じゃあずっとkill youって言い続ける。
僕は今不定の狂気中だけど一時も振る?
ならいいや。
みんな不定状態か……。
バグ=シャースを召喚した違は血を吐き、
力を使い果たしたのかその場に座り込みます。
あの拳銃ってさ、
違に撃つ。バグ=シャースを帰らせて違を殺そう。
えーっと、砂波さんが一番DEX早いよね。
砂波さんが一番遅いって言った?
え? 早いって言ったよ。
嘘……。
とうとうリアルの耳までおかしく……。
一時的狂気で心因性難聴引いたんじゃない?
俺にはどう考えてもそう聞こえたんだよ……。
信じられん……。
これから俺は狂気のロールプレイに浸るよ。
さっきの廻と想の不定ですが、
今回は狂気の内容は指定です。
彼女たちは木賀代のことをお父さんと慕って
助け出そうと躍起になります。
全員<目星>振って。
<目星>
砂波一晴 | 65>50 | ○ |
二西碧 | 60>86 | × |
バーナビー | 70>17 | ○ |
バグ=シャースが木賀代を狙ってるのに気づきます。
このままでは想と廻も巻き込まれてしまうでしょう。
いやあああああああ!!!
僕気づいてない!!!
先に謝っとくよごめん。
さっき宣言した通り、
俺は木賀代を助けに行くやつを助けに行くの無理。
なんで僕気づいてないの……。
じゃあ俺が『危ない!!』って叫ぶ。
僕気づいていい?
いいよ。
お姉ちゃんたちを木賀代から引き離す。
両方を? STR対抗だよ。
えーうぇええ……廻姉ちゃん行けるかな……。
無理そうな気がする……。*2
俺はそこまで助けに入るかな……どうだろ……。
同じ境遇の人だよ。
そうか同じ境遇か……。
砂波さんの姉と妹だよ!
腹違いの姉と妹だよ!
STR対抗ってどういう処理になる?
それぞれに1回ずつSTR対抗を振るってことになる?
同時に引っ張ることになるから、
バグ=シャースが2人飲み込む処理に倣って
STR半分でそれぞれに振ろうか。
僕STR12……じゃあ6か。
絶対廻姉ちゃん無理じゃん。
砂波さんの方がSTR高いよね? 廻姉ちゃん託すよ。
絶対廻姉ちゃんのほうがSTR高いの。
僕のSTRだと……。
わかった。
先に謝っておくね、ごめんね。
もし廻姉ちゃんを助けられなかったら……
ちょっと、探索者としての二西碧は君に対して、
負の感情が……。
なんでや、なんでや。
そんな責める(笑)
『なんで助けられなかったんだ!!!』みたいな(笑)
なんか板挟みだけど頑張って。
俺は助けに行かなくてごめんな。
そりゃまあ、千奈死んだし、
助けに行けるほど精神的に余裕ないよな。
では二人とも振ってください。
<STR対抗>
砂波一晴 ??>71
二西碧 ??>63
無理そう……。
廻はダメです。想は足りた。